リニアベアリング・ボールブッシュについて
寿命計算
リニアベアリング(ボールブッシュ・リニアブッシュ)の寿命は基本動定格荷重と発生負荷より求められます。
諸条件により寿命は左右されますので安全係数を考慮し算出する必要があり、下記の寿命計算式により求めることが出来ます。
L=走行寿命(km)
C=基本動定格荷重(単位:kgf)
P=発生荷重(単位:kgf)
Fh=シャフト硬度係数(HRC58以上=1.0)
(HRC55=0.65)
(HRC50=0.50)
Ft=温度係数(90度まで=1.0)
(100度=0.9)
(120度=0.7)
Fd=衝撃係数(衝撃が無い=1.0)
(衝撃が発生=1.5〜3.0)
Fs=荷重係数(ラジアル荷重のみ=1.0)
(速度が0.5m/s〜1m/s=2.0)
(速度が1m/s以上=3.0)
加減速による影響
加速時及び減速時間が短い場合、慣性モーメント力が発生しますので下記計算式により発生負荷を考慮する必要があります。
加速度を考慮した寿命計算例
使用条件
使用可能温度
材質がSUJで樹脂リテーナタイプの使用温度は80℃まで、材質がステンレスで金属リテーナの場合120℃まで可能です。(ゴムシール無しのタイプ)
潤滑
リニアブッシュの使用は適切な潤滑を行なう必要があります。
無潤滑の場合早期寿命やゴムシール破損が発生しますので適切な潤滑をお願します。潤滑にはオイル方式とグリース方式がありますが、ご使用条件により選定しなければなりません。
一般的にはグリース潤滑を推奨します。
オイル潤滑の場合は高速運転と定期的潤滑が可能な場合適しております。(製品には防錆油が添付されております)
*推奨グリースグレード:リチウム系グリースNo.2